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2005年6月11日

2005.06.11

今さらRICOH R1

RICOH R1

東京出張のお供にと、我がワードローブならぬ防湿庫より選ばれしは今や懐かし、いわゆる短焦点コンパクトブーム黎明期からの朋友R1。うちにある銀塩コンパクトでは、おそらく一番フィルムを通している、はず。しかし出番はめっきり少なく、この手触りもずいぶん久しぶりのような。

近頃のデジカメ戦争で知識の肥えた人には、巻き上げの遅さやレリーズタイムラグの大きさから「スナップ向けではない」と勘違いされるのでは。しかしそんなものは差し置いて、とにかく使ってみるべし。

t_Scan10001

目に飛び込んできた街の風景を無意識に切り出し、R1でフィルムに焼き付ける。手元は見ない。ただ取り出し、親指で電源を入れ、人差し指でシャッターを押す。これだけなら右手一本で全てが始まり、そして終わる。

t_Scan2
気になる被写体に出会えば僅かに身構え、フラッシュオフで縦位置にホールド。しばしシャッターチャンスを待つ。すこぶる視認性の良いファインダーが、来たるべき瞬間を切り取る楽しみを予感させる。

いずれも脊髄反射のごとく、撮り終わればカメラはいつの間にかポーチの中へ。(そして時に落としたりもするのだが)

スタンバイがとにかく早い。そして、なにより身軽。(トリミング)ズーム機能とはトレードオフながら、構図に悩まなくてすむ”速写性”は大きい。与えられた30mmという画角は、被写体の成り立ちを示す背景を適度に含めて補完してくれる。まさに見たまま、感じたまま。瞬くがごとくシャッターを切る感触。

そうなればもう、少々長めの巻き上げ時間さえ己の撮影リズムの中に取り込まれ、既に気になるものでは無い。

最新デジカメの方が絶対的に小さい。にもかかわらず、文句なくコンパクト。こんなボディ内にフィルムが収まる、ちょっとした不思議。センス・オブ・ワンダー!(ちょっと言い過ぎ)

t_PICT0352
GR1もTC-1もあるのに何故、と自分でも思う。
プラ外装併用の身軽さしかり。フルオートの気軽さしかり。でも意外に重要なものは…といえば、専用ウエストポーチの形状と特徴的なグリップ、そして適度な重量による”定位置=腰からの取り出しやすさ”では。腰にあって存在を感じさせず、撮りたい時は正に抜き撃ち。もしくは居合い斬り。ポケットの中で常に握りしめる必要さえなし。いつ何時もスタンバイ状態。

でも多分一番の理由は、「はじめて買った短焦点コンパクト」ゆえ、ではないかと。こいつと出会ってスナップを知り、そしてコンパクトカメラの深みへはまって行ったのだから。

一方、あまり書かれていない弱点。個体差のうちかもしれないけれど、デート機能切り替えスイッチが軽すぎ、グリップを握るだけでオフがオンになってしまう。デート専用液晶がグリップ部にあるのは秀逸なデザインであるけれど、何とかならないものか。

有名なコンパクトカメラサイトから。マルチAF、私はそんなに使いづらいとは思わないのですが。

写りも含め、デジのRシリーズにはもっと頑張っていただきたいものです。GR digital にR1並みの内蔵光学ファインダが付いていれば、あるいは…

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