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2006.09.18

篠原烏童 「ファサード」第14巻 新書館

篠原先生にはなぜか中篇の得意な作家さんとの認識があり、月刊誌連載の本作も、もともと中篇連作の形態が多かったと記憶しているが、最近は長期に渡るシリーズが多く少々集中力に欠けるような印象があった。第13巻から続いた今回のシリーズ「その果てに愛は在るのでしょうか」も単行本2冊で一話という長丁場だったのだけれど、そこに描かれた”戦争反対・不戦”を標榜する意味の重さは想像以上のリアリティをもって読者に問いかけ、クライマックスに描かれたフランチェスカの最後の数分間には、明日にもこのようなシーンがTVに流れるのではないか、と思わせる迫力があった。多次元宇宙を跳び回るファサード世界の背景を知っていることを前提に語られているため、この話だけをお薦めしにくいのが残念。できることなら第一巻から通読を。

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