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2008年2月16日

2008.02.16

BECK 32巻に一抹の寂しさ。

「BECK」 第32巻 ハロルド作石 講談社 月刊少年マガジンコミックス

いろいろあって、ついにここまで来た32巻。ある意味頂点に登り詰め、色々な事にケリがついて、この後の物語はどう転がって行くんだろう。正直、今回のアバロン・フェスのエピソード以降も話が続くとは想定していなかった。世界へ向けて漕ぎ出したM.C.S.の活躍を見たくないわけではないけれど、ここで終わっても良かったような… 

音楽を題材にしたマンガ作品を成功させるのは難しい、そういう文章をどこかで読んだ気がするし、それはそうだろうと想像もする。画面からは音楽が聞こえない以上、己れの想像力で補完するしかない。キャラクターのコマ間の動きや声、音、気配、そよぐ風の感覚、飛翔感といったものを想像するのは(疲れたりしていなければ)たやすいことだけれど、自分の中にある音楽の引き出しはそんなに大きなものではなく、既存の音楽をあてはめるのにも限界がある。物語が進み、M.C.S.の音が進化するにつれて、彼らの音楽はこんなものじゃない、もっとすごいはずだという思いが強くなる。コユキの声にしても、どんなに想像を絶するものなのか… 本当のM.C.S.の音を聴きたいと渇望しても、それに答えてくれる人はどこにもいない。置いてきぼりをくらっているようで、読んでいて寂しくなるのだ。せめて、少しでも新しく良い音楽に触れ、想像力を逞しくしてゆきたい。

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