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2010年2月14日

2010.02.14

疾走感と翔ぶ記憶

久しぶりに走行距離を伸ばしてみようと思い、いつものコースを外れて服部緑地の外周を廻る道へ。桜の時期に訪れたことのある緑地公園の外れを蛇行する道は案外登りがきつく、走り慣れた風のランナーに先を越されつつ流し気味に通過すると、いつの間にか見慣れた道に合流。ようやく自分のペースを取り戻し、ゴールが見える距離からの200m程をラストスパート、膝がヨレヨレになりつつゴール。いわゆるランナーズ・ハイの域には届かず、それでも風を切って移動する感覚を少しは感じることができたので、まずは上出来です。

決してスピードランナーではありませんが、生身で得られる幾許かの疾走感が忘れられないから走り続けている気がします。ウイークデーの仕事空間ではまず味わうことのない感覚で、止まらず完走したという達成感と共に、次回走行へのモチベーションになります。

小山ゆうの漫画「スプリンター」では、常人の知り得ない極限の世界に住む短距離走者の感覚を余すところなく描いておりました。劇団・惑星ピスタチオのヒット作「破壊ランナー」では、生身で音速を超えるソニック・ランナー達が滑るように踊るように疾走する姿が演じられ、滑稽でありながらもカタルシスに満ちた世界を披露していました。生身ひとつで達することのできる超常的な世界。人は走っている間、この世界とパラレルに存在する別の時空へ束の間転移しているのではないか?なんてことを思ってみたり。

スキーで滑降する時の疾走感もまた似ており、忘れがたいですね。動力を使わず、重力を味方につけて味わう時速40km超の世界。前後左右の動的なバランスの中で、スピードを制御しつつ斜め前方へ身を投げ出してゆく感じは、これもまた日常では味わえないものです。仕事の関係や日常生活の変化に伴いスキー場通いをしなくなってからの数年間は、冬になると白銀の上を翔ぶ感覚が蘇っては夢にまで出てきました。そんな生活の隙間をついて久々にゲレンデに立つことができた時、「私は帰ってきた!」とばかりに涙してしまったのを覚えています。完全にholicでしたね。今はもう行けないのが当たり前なので禁断症状はありませんが(笑)

今年も冬がやってきて、見るともなしにスキー場の積雪情報をながめてみたり。2月というのに最高気温が15度超とか異常気象にも程がある昨今、ただでさえ客足が鈍いスキー場は大変なんだろうなあ。実は来々週末、近場ながらも家族連れで始めてのお泊りスキーを計画しています。子供達がスキーの何たるかを知るにはまだ早いでしょうが、この素晴らしい世界、せめて敷居は低くしておいてやりたいと思うのです。

頼むから雨よ降らんでくれ…職場よ頼むから呼ばないで… (特に後者は戦々恐々です)

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