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2010年9月18日

2010.09.18

杜氏の永眠・酒屋の良心

マンガ読みの間では和歌山の地酒”龍神丸”の作り手として大変有名だった杜氏・高垣淳一さんがお亡くなりになったという知らせ、遅ればせながら先週知ることとなりました。高垣酒造はご隠居されていたお父さまの造りでとりあえず存続する意向とのことですが、高垣杜氏の手による同じ酒はもう飲めないのかと思うと大変残念です。いつも旨い酒をありがとうございました…

知らせていただいたのは和歌山の高垣酒造特約店”みゆき屋”さん。
ご多聞に漏れず、いつか龍神丸の大吟醸無濾過中取りを口にしたいとの下心でお世話になり始めたのですが、抽選ではなく、付き合いの深い客にこそ希少な龍神丸を飲んでもらうというスタンスが信頼できるお店だと思いました。酒量は少ないながらも日本酒は人並みに好きなもので、和歌山の地酒にとどまらず色んな銘酒を紹介してくれるメルマガに導かれ、ずいぶん多くの酒を味わうことができました。川中島・幻舞など本当に旨かった… 

そんなこんなで通販でのおつきあいが1年半ほど続いた今年の5月、突然店主の的場さんから電話がかかってきたんです。「神戸の蔵元に行ったついでに立ち寄ったのだけれど、家の場所がよくわからない」。 …そんなわざわざ!通販でのおつきあいしかない、顔も分からないたった一人の客のために足を延ばして訪ねて来てくれるなんて思いもしませんでした。仕事中の私は残念ながらお会いすることができなかったのですが、手土産の酒粕と共に「そろそろ龍神丸を飲んでいただきたいと思っている」との嬉しいお知らせを残して帰って行かれました。分けていただいた龍神丸の無濾過中取りは今、冷蔵庫の中で日々美味しくなっているはずです。

今回の高垣杜氏の件を知って、高垣酒造の他のお酒も杜氏を偲びつついただきたいと思い、再びみゆき屋さんのお世話になりました。まだ高垣酒造が自前で通販をやっておられたときに試して美味しかった「喜楽里」というお酒です。

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味わい方について手書きのメッセージがついてきました。店主の的場さんからだと思います。高垣杜氏の作ったお酒を本当に愛しておられるのだと思いました。私は冷酒好きなので、以前購入した時も冷やのままで飲んでいた可能性が高く、すなわち喜楽里の本当のポテンシャルを知らないわけです。今度こそじっくりと、今は亡き杜氏の技を味わい尽くします。きっかけをいただいた みゆき屋さんに感謝です。

みゆき屋(新宮)も高垣酒造(有田)も遠いですが、いつか足を運んでご挨拶をと思う次第です。いまはHPも閉じてしまった高垣酒造、また元気に復活されることを祈りたいと思います。

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