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2010年12月30日

2010.12.30

悪くない、ていうか良い/FinePix F300EXR (2/2)

嫌いじゃない、ていうか好き♪ みたいな。

自分はフジフィルムのカメラが好きなことを自覚しているので、公平性に欠けるのを承知で書きます。
実はこの機種、ネット上での評判が今ひとつなんです。「画質が悪い」「暗所に弱い」「電池の持ちが悪い」とか何とか。でも本当にそうなの?

こうした評判は恐らく、フジフィルム製品の過去の頑張りから来る期待の裏返しだと思っています。

【画質】
前機種であるF200EXRが画質を売りにしていたことで、型番から後継と思われていたF300には更に高画質な大型CCDが搭載されるかも、という憶測があったようです。しかし実際には更なる高画質化とは異なる方向性で開発されていて皆ガッカリ、というのが凡その流れかと。でも、もともとがGR DIGITALやS95といったいわゆる高級コンデジとは異なるラインナップでしょ?みなさんコンデジの画質にどこまで期待するつもりなのか。当倍表示で粒子性やノイズがどうとか、見た目バランス良くちゃんと撮れてたら別にええやん!と思います。

【暗所に弱い】
というより強くはない。過去のラインナップであるFinePix F10,11,30,31が高感度撮影に超絶強かったので、そのころの栄光が忘れられず…といったところでしょうか。(私もF30を未だに愛用しています) 画像処理EXRの技術だけでは現在主流の裏面照射CMOSの高感度画質で及ばないのは事実で、夜景好きな私もこれは頑張って欲しいです。ただ、その裏面照射CMOSは技術的な使いこなしが難しく、通常感度での画質はCCDに未だ及ばないと聞きます。トータルで考えると、現状では暗所に強い←→昼間の画質が良い はトレードオフなのでは?(一昔前の、大きく画素数控えめな撮像素子を使ったデジカメの方が、このあたりのバランスは良かったような気がします。)

【バッテリー寿命】
これも過去機種F30あたりだとCIPAの共通規格で一回充電当たり580枚という長寿命だったのが、F300では250枚に減っているのが不満の原因かと。薄型化のあおりで電池サイズが小さくなったので仕方ないです。この枚数でも余程ガンガン撮るのでなければ予備バッテリーは必ずしも必要ないし、10年前のモデルで撮影枚数が100枚持たなかった事を考えれば、積み重ねてきた省電力化技術は十分生かされていると思うのです。

あと”レリーズタイムラグが長いからシャッターチャンスを逃す”みたいな書き込みが某掲示板であったような気がするのですが、大きな間違いです。言葉の定義を誤っておられるのでしょうが、実質ゼロに近い程だと思います。ていうか、デジカメのモニタに写る絵自体がリアルに起きている事象からコンマ数秒遅れているわけで(カメラの前で手を振るとよくわかる)、それを考慮せずシャッターチャンスを逃しているというのだったらそれは使いこなしが悪いんじゃないのかと思います。人の反射神経にもAF合焦スピードにも限界があるのだし、そこは無限連写とかサイクル連写とか置きピンの出番でしょう。(残念ながらF300では置きピン出来なさそうですが) 


本音を言えば、レンズ由来と思しき画質の悪さは多少あると思っています。フレアや光源撮影時の滲み、ズーム端でのシャープネスとか(画質ではないけれど最短撮影距離の長さも)… でも、こんな小さなレンズユニットでこれだけのズーム比を実現した利便性を考えれば納得できるものです。何とかなりそうな要望点を言えば、動画撮影中にズームが使え、さらにAFが追従してくれるのはいいけれど、暗所ではピントがフラついてやや見苦しかったのももう少し頑張って欲しい。フルHD対応を含めた動画画質の向上は今後の機種に期待したいです。CCDだと難しいかもですが。

Sunset2

Nightscape

それにしてもほんま、手軽で便利ですわー。機能満載の器量良し、末永く…といっても数年単位でしょうが、いつも連れ歩いて愛でたいものです。

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悪くない、ていうか良い/FinePix F300EXR (1/2)

前にも言ったように衝動買いは文化です。カメラのキタムラ・旧機種下取り3000円を利用して実質2万ちょっと。ボーナスも自由に使えない自分にクリスマスプレゼントといったところでしょうか。(一体誰に言い訳をしているのか)

Body

Console

まずデザインが凝ってます。曲面を多用してグリップしやすさに配慮しつつ(基本小さいので手狭ですが)、所有欲を満たしてくれる精悍な仕上がりです。思わず撫でさすりたくなりますね。といってキヤノンのアレのように全体に丸過ぎて自立できないようなことはなく(笑) とにかく、持っているだけで嬉しいのは趣味のブツの基本です。

三脚穴がボディ底面の端ではなく真ん中にあるのも、三脚使用時に安定していそうで何となく好印象です。また前機種のF80だとストロボがレリーズボタン下だったので、グリップした右手の指で覆ってしまいがちだったのですが、左上に移動してこれも良い感じ。コマンドボタン周りに配されたジョグダイヤルは軽くて操作性良好、操作前に必ずワンクリック必要な仕様なので、やはりキヤノンのアレみたいに勝手に設定が変わってしまうことはありません。 
※別にキヤノン嫌いじゃないんですが。最大手なのにブサイクな、もっと頑張れという想いを込めて。S95では改善されているとのことですし。

いわゆるコンデジのボディサイズで10倍前後、ブリッジカメラ然としたスタイルで15~30倍ズームというのが最近のトレンドですが、ズームレンズの後玉を動かす工夫をして薄く仕上げたこのコンデジは24mm相当の広角から始まる15倍ズームと欲張ってきました。しかし最大の売りはズーム比ではなく、お家芸の独自CCDで”迷わない”オートフォーカスを目ざしたこと。確かにAFが速い速い。

コンデジの基本が手軽で、ピントが良く合い、失敗なく撮れることだとするならば、AFが速く正確なのはとても大事なことで、ここに注目してスペックアップしてきたフジフィルムは流石だと思います。他者に真似のできない特殊な技術で、これはCCDを自社開発している強みですね。

ズームもコンデジでこれだけあれば言うことありません。おかげでこんな写真が手持ちで楽に撮れてしまいます。

Sunset

Abc2


Moon

いずれもノートリミング。月の写真はマイナスの露出補正をめいっぱいしてますが、それにしても夜ですよ?手持ちですよ?すごい時代になったものです。

逆に、多分これ以上ズームが効いても、コンデジスタイルだと手ブレがひどくなって使いこなしが難しくなる印象です。特に夜間にズームで撮影するのは、強力な手ブレ補正が搭載されていてもやはりきつい。そういう意味では若干オーバースペック気味? 必ず両手でホールドする、ミニ三脚を併用するなど気に留めて使いたいところです。 
<続く>

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