見える贅沢(術後)
術後初めての両眼視は、これまでになくクリアな視界で脳が混乱しております。メガネにコンタクトレンズを併用し始めた時以来の、久々に無限遠まで見通せる世界に感慨もひとしおです。どんだけ視界が曇っていたのか、どんだけ見えてなかったのかと。
レンズの固定焦点化でボヤける範囲が広くなるかもという懸念は杞憂でした。近点が右目約45cm、左目約30cmと ほぼ狙った距離に来てくれたおかげで、従来使用していた累進焦点レンズのメガネを流用でき、両眼視で手前35cmあたりから ほぼ無限遠までワーキングディスタンスが取れることが判明。ずっと手元の文字を読むのはつらいけれど、その時は裸眼になればいいわけで、当面は何とかなりそう。社会復帰が早まりました。
最強度の近視への対応からメガネと併用せざるを得なかったソフトコンタクトレンズの装着感が、結構重荷となっていたことも実感しています。帰宅後は一刻も早く外したくなる日が近年多かったので、コンタクトに頼らずに見える身軽さは大きいです。レンズ代のランニングコストも今後は削減され、手術代は約2年で回収できます。
近視の主因たる水晶体を撤去したことで、今後の近視悪化の心配が減ったとも言え、終わってみれば「もっと早くやっておけばよかった」と言わざるを得ない。とはいえ、本格的に視力が安定する1か月先までは試運転。そこで初めて新しい眼鏡を調整し、本領発揮です。見え過ぎて困るという贅沢に早く慣れたいものです。
片目生活を数日間経験したわけですが、利き目の優位性というものも痛感しました。私の場合は右目ですが、現在も左目はメガネで矯正しきれていないにもかかわらず ほぼ不便が無い。ただ、塞がれると それはそれで見づらくなるもので、両目で見ることも情報処理的に大切なのだと思いました。今後も酷使されるであろう私の目、大切にしたいものです。
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