神は細部に宿る(Studio_Rosso)
約18年間もの間、嫁と一緒に乗り続けていたマイカー、TOYOTA ALLEXは内装品の経年劣化および原因不明の異音発生に伴い3年半前、やむを得ず引退となりました。子供の幼稚園通いを機に、ペーパードライバー状態から再びハンドルを握ることになった嫁にとって手足のような存在だったこと、そして数々の家族旅行の思い出が紐づいていることもあって、今もって思い入れ深いものがあります。
<シャンパンシャワーでお別れしました>
後年、ふとモデルカーで残すことはできないものかと考えました。
J-COLLECTION 1/43scale Toyota Allex Xs 150 G
しかし残念ながら、実車と同じシャンパンゴールドのものは入手できず、上記のような色違いのみでした。ボディ塗装の塗り替えならできそうとの情報は、昔ミニカー作りに凝っていた義兄から聞いていたものの、自分にそのような技術も経験もなく。
そこで思い切って、ミニカー屋さんの店頭で何とかならないか相談してみたところ、紹介されたのが下記工房でした。
「Studio_Rosso」
状況を伝え、細かな遣り取りの末、1ヶ月半ほどかかって届いた完成品。驚きました。
第一印象として、思った通りのボディカラー、オプションで再現してもらったヘッドライト上のガーニッシュ、そしてナンバープレートまで、それだけで十分満足のゆくものだったのですが、工房のブログに作業工程が記されていることを後日知り、改めて細かい部分を見ていったところ、想像以上に手が加えられていることが分かりました。
・メタリック塗料は実車に使用しているもののままだとスケールモデルでは目が粗くなってしまう→濾し取り新たに微細なメタリック粒を加える
・メタリック塗料のままでは艶消し状態→クリアカラーでコート。
・もとのミニカー、ダッシュボードが艶々の黒だった(私は気づかず)→フラットブラックに
こうした工程上のノウハウ、気付きもキメ細かいのですが、各パーツへの手入れもすごい。
トヨタのエンブレムや車名ロゴを新たに制作し貼付してくれていました。
ミラーはステンレス板を加工し再現。※ちゃんと後ろの景色が写っている
ナンバープレートを取り付けるボルトを再現(後部プレート左には封印も!車名ロゴ写真参照)
元のミニカーでは只のモールドだったドアハンドルを新規作成、再現。
他、ワイパーやアンテナも新たに塗装し直した上で元通りに組んでくれています。
お願いした工房の主は、ブログに「今まで乗っていた車全てを再現すると言うのが模型が好きになった理由」と書いておられます。しかし趣味の域を超えた手管の数々、職人の腕というものは本当に凄いです。嫁と相談し完成品は玄関先の一等地に配置される予定です。
将来、現在の愛車(HONDA FIT 3)に思い入れができたら、改めて再現をお願いすることになるかもしれませんね。
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