下山(三日目最終日)
3日目、5合目めがけて下山の前に二度目の御来光。
あとはひたすら下るのみ。
竜のような雲。縁起が良い、と写真を見てくれた某ラジオのパーソナリティー・南かおり嬢が言ってました。そういえば二日目御来光写真の雲も竜っぽかったですね。
帰りも雲海。超高いところからの地上の絶景も見てみたかった・・・なんて言うと、天気の神様のバチが当たりますね。
ドーム状に見える頂上も、もうあんな遠くに。
土砂くずれの頻発する斜面をトラバースする場所は、写真のような隧道をくぐります。屋根の下の砂は流石に乾燥していて、舞えば確かにジャリジャリになるだろうなと思ったのでした。
5時前に出発し、9時頃には5合目に辿り着きました。娘の頭痛もすっかり治り、「(晴れ女の私は)ええ仕事したよなー」と、ひとしきり自画自賛。
登って帰ってきたなあ・・・と思うと、やはり感慨深い。
以下雑記。
とにかくゆっくり登って楽勝に思えても、直ぐに息が切れます。酸素が薄いとはこういうことかと思い知らされました。しかしそんな中でも、山男たるガイドさんの体力は無尽蔵。ほぼ20-30分おきに休みを取らせてくれ、そのたびに我々は荷を下ろして腰掛けて休憩していたのですが、ガイドさんは座らず荷は下ろさず立ちっぱなしで平気の平左。しかも、実は背中にはイザというときのための救援物資として水4Lを含む諸々を背負っていたのでした。聞けば、我々のガイドが終わった三日目の午前11時には次のツアー客を8合目まで連れて行く予定で、つまりその翌日にはまた頂上ですよ!大丈夫なの?と我々は思ってしまうのですが、かれこれ一ヶ月近く山から下りていない彼にとって、夏の富士登山はもう「散歩のようなもの」だとのこと。明らかに住む世界が違います。そんな彼も山はもう仕事でしかないのか?来月には長期休暇を取り、メキシコでスキューバダイビングの予定と伺い、これまた浮世離れしたシャチョさんだなと思った次第。
TVなし新聞なし社会から隔絶した山中の生活でしたが、携帯・ワンセグ電波は問題なく届いている不思議。ただ正直、山小屋に入ってしまえばすることがなく寝るだけで、特に二泊目など夕食が16時半には終わってしまって18-9時には早くも就寝する人がいました。高山病対策で空気の入れ替えを優先するため夜間も窓は開きっぱなし、布団は薄いし狭いし寝袋だし、正直熟睡できるものではありません。しかしそこは抜かりなし、疲れて寝入った子供を差し置いて、リュックの底に忍ばせておいたボトルワイン180ccを嫁と分け合いつつ、夜空を眺めて一息つくのでした。
おまけ。
荷揚げの大変さや在庫管理、調理の問題などあるのか山小屋の食事は粗末で、初日の夕食は写真の如く牛丼+汁、二日目朝食は稲荷寿司2ヶ+αの弁当+茶一杯、二日目夕食はルーの少ないカレーライス+肴の切り身。これだけのローカロリーに登山で費やす運動量を考えればダイエット効果絶大!と期待していたのですが、私は全く減りませんでした。あれー?同じツアーだった新婚三十代の男性(ちょっとガタイ大きめ)は5kg減ったと言っていたのになあ。
また来るよー
<使用カメラ: OLYMPUS TG-2 Good job!>
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